固定資産には、企業が投資した資産のうち1年以上の長期間にわたって保有する資産が計上されています。そのため、その複数年を通じて資金回収を行っていく性格の資産となります。その固定資産を取得するにあたって、負債によって取得することは、資金回収と支払時期のギャップによって資金繰りが不安定になる危険性を生みます。固定比率はその危険性を示しています。
固定比率は100%以下であることが望ましいとされますが、装置産業では高くなる傾向があるため、業態も含めて検討する必要があります。
特集:グリーン成長を巡る世界のビジネス動向 世界で導入が進むカーボンプライシング(前編)炭素税、排出量取引制度の現状
カーボンプライシングとは、二酸化炭素(CO2)排出に対して価格付けし、市場メカニズムを通じて排出を抑制する仕組みだ。炭素税に代表される「価格アプローチ」と、排出量取引制度(ETS、Emission Trading Scheme)に代表される「数量アプローチ」、大きく2通りある(表参照)。価格アプローチは、政府などが価格付けする手法だ。対して数量アプローチでは、排出枠の需給バランスにより市場で価格が決定されることになる。
内容 | 炭素税 | 排出量取引制度 |
---|---|---|
価格付け | 政府により価格(CO2排出トン当たりの税額)が設定される。 | 各主体に分配された排出枠が市場で売買される結果、価格が決まる。 |
排出量 | 税額水準を踏まえて各排出主体が行動した結果、排出量が決まる。 | 政府により全体排出量の上限が設定さ れ、各排出主体は、市場価格を見ながら自らの排出量と排出枠売買量を決定する。 |
特徴 | 価格は固定されるが、排出削減量には不確実性あり。 | 排出総量は固定されるが、排出枠価格は変動あり。 |
世界の導入国・地域数(21年4月時点) | 35 | 29 |
主な導入国・地域(かっこ内はCO2排出1トン当たりの炭素価格、ドル) | スウェーデン(137)、スイス(101)、フランス(52)、英国(25)、日本(3) | EU(50)水準の概念をもとに相場のバランスを分析 、スイス(46)、カリフォルニア州(18)、韓国(16)、東京都(5)、中国(n.a.) |
上昇するEUの排出量取引価格
一方、ETSを初めて導入したのはEUで、2005年のことになる。そのEU-ETS では、域内(EU 加盟国に加え、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー)の対象企業(発電や石油精製、製鉄、セメントなどエネルギー多消費産業)に対し、排出量上限(キャップ)が割り当てられる。その過不足分を市場で取引する仕組みだ。
これまでに、試験的段階の第 1 フェーズ(2005~2007 年)から、実際に目標値を導入した第 2 フェーズ(2008~2012 年)、さらに強化され、排出枠を原則として、オークションで市場から購入する形式とした第 3 フェーズ(2013~2020 年)へと発展。現在は第 4 フェーズ(2021~2030 年)に入り、排出枠の年間削減率が前フェーズの1.74%から2.2%に引き上げられた。さらに、EUは2020年12月、2030年のGHG排出削減量の目標を55%に引き上げた。これに伴い、2021年7月に発表した改正案では、海運、道路、輸送、建設分野も対象に加えることが検討されている(2021年7月16日付ビジネス短信参照)。
図:EU-ETSの取引価格の推移
中国で全国レベルのETSがスタート
現行炭素価格水準は気温目標の達成には不十分
注1: World Bank「State and Trends of Carbon Pricing 2021 」 注2: このほか、化石燃料の購入に際しては、石油石炭税〔例えば、原油・石油製品1キロリットル当たり2,800円(うち温対税分760円)〕なども課税されている。これらを含めて炭素税と捉えるべき、との見方もある。 注3: Report of the High-Level Commission on Carbon Prices,2017
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注)『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021』は投信ブロガーの投票を運営委員会が集計したランキングです(投票者数:180 名)。 投票期間:2021年11月1 日~11月30日。投票対象:2021年10月31日までに設定された投資信託(ETF 含む)。
『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020』は投信ブロガーの投票を運営委員会が集計したランキングです(投票者数:185 名)。 投票期間:2020年11月1日~11月30日。投票対象:2020年10月31日までに設定された投資信託(ETF 含む)。
『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019』は投信ブロガーの投票を運営委員会が集計したランキングです(投票者数:222 水準の概念をもとに相場のバランスを分析 名)。 投票期間:2019年11月1日~11月30日。投票対象:2019年10月31日までに設定された投資信託(ETF 含む)。
『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018』は投信ブロガーの投票を運営委員会が集計したランキングです(投票者数:241 名)。 投票期間:2018年11月1日~11月30日。投票対象:2018年10月31日までに設定された投資信託(ETF 含む)。
※それぞれ、海外籍ETFについては、日本の証券会社を通じて買付可能なもの。
※将来の運用成果等を保証したものではありません。
過去の受賞状況はこちらから(「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2021」HPに移動します)
http://www.水準の概念をもとに相場のバランスを分析 fundoftheyear.jp/2021/
長期の資産形成において、
コスト目線は大切です!
運用利回りが同じファンドに投資した場合、 運用コストが低い(コストを抑えた)ファンドのほうが、パフォーマンスは優位 になります。
ご参考:運用コストの違いによるパフォーマンスの優劣:信託報酬の違いによる例
(イメージ図)
信託報酬控除前の運用利回りを年率3%と仮定。(10,000円で運用スタート)
各信託報酬の場合のパフォーマンスの違いを示しています。
上記グラフは信託報酬の大小が長期的にパフォーマンスへ与える影響を明示するためのシミュレーション(複利にて計算。税金・手数料等は考慮しておりません。)であり、各インデックスファンドの将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません。
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